まだまだ寒い日が続いておりますが、カレンダーはもう2月の中旬。
あっという間に春がやってきますねー。
春と言えば出会いと別れの季節、新しい環境に身を置かれる予定の方も多くいらっしゃるかと思います。
今回は、そんな方に新しい環境に向かうにあたり、心がけるべき項目を整理してみましたので、ご参考になれば嬉しいです。
スタートが大事!初頭効果を意識しよう
心理学で「初頭効果」というものがあります。
これは、人間のとある事象への評価は、初めに与えられた情報への印象が、その後の情報の印象にも影響を与えていく効果のことです。
例えば皆さんの周りには、こんな人がいたりしませんか?
第一印象が良いために、多少のポンコツぶりを発揮しても許されているようなキャラの人。
こんな人は得ですよねー!学生時代の私の知人にもいました。
いわゆる「ノリがいい人」は、こうした第一印象の伝え方が非常に上手な気がします。
逆に第一印象が良くない為に、他の人がやっても見とがめられないようなことを、指摘されてしまうような人もいたりしませんか?
これらは初頭効果により、その後の評価が初めの印象に引っ張られている状態です。
私はこれまで、この初頭効果を知っていることで助けられているなあと思う時が多々ありました。
学生の時であれば進級の時のクラス替えや、入学時のコミュニケーションに始まり、就職となると面接でも「挨拶を元気に行う」など意識をしてきました。
結果、その後のコミュニケーションや関係づくりにも円滑に進みやすくなるため、自分自身もストレスが少なく済むのでお勧めですよ。
新しい環境にチャレンジするという事は、新しい人間関係が始まるという事。
初頭効果の重要性を知っていれば、例えばいつもより笑顔を意識するとか、はっきりと話すように意識するなどの対策ができると思いますので、是非この機会に覚えてください。

報告・連絡・相談
さて、新しい職場にチャレンジされる方(特に新社会人になる方)向けにはなりますが、報告・連絡・相談という概念を覚えておきましょう。
よくそれぞれの頭の文字を取って、「ほうれんそう」と呼ばれますが、これがしっかりとできていれば、まず職場内でのコミュニケーションで非常に困ってしまうという事態は避けることができるようになるはずです。
報告・連絡については、私の認識では上司に何かを伝える行為が報告、上司も含め、職場の方に何かを伝える行為が連絡だと考えています。
この時に注意をしてほしいのが、事実と意見を分けて話をするという事です。
例えばお客さんのところに行って、納品した商品に問題があることに対してクレームを受けたということを上司に報告をするとしましょう。
ダメな報告は以下のようなものです。
「大変なことが起こりました。お客様が納品した商品に欠陥があったとのことで怒っておられます。かなり憤慨されていて、今後どのように対応していけばよいでしょうか。金銭的な補償等、何か対策を行う必要がありそうな状況だと思いますが、商品の欠陥内容については、大きな傷があり、使えないとのことです。」
いかがでしょうか。これでは事実と意見が混同しているため、報告を受けた側も何をアドバイスすれば良いのか、自分がどのように動けばよいのかを即座に判断することができません。
こういったクレームあった場合、急いで対応をしなければならないのは当然ですが、きちんと整理をしてから報告をするようにしましょう。
その点を踏まえると、今回の場合は以下のような報告がより良い例となります。
「お客様に納品した商品に欠陥があり、クレームが発生しました。欠陥内容については、商品に大きな傷がついていたため、使うことができないというものです。先方はかなり怒っておられ、至急対応が必要な状況です。先方の状況から、金銭面での補償を含め、至急対応策を検討する必要があるかと考えております。」
上記の流れであれば、クレームの発生 → クレームの内容 → お客様の状態という流れでまずは事実を述べています。
その後に、今後の流れについての自分の意見を述べているため、受け手側としては状況の判断と今後について考える準備ができるという形です。
まずは事実として状況を伝えた上で、相手に何をしてほしいのかを考えた上で話をする、という流れを意識してください。

相談の仕方
また相談の仕方についても、ワンポイントアドバイスです。
まず、まだまだ業務に慣れていないうちは、がんがんまわりの人に聞いてください。
このやり方で合っているのか、この考え方で大丈夫か、いちいち相談をすることが必要です。
なぜなら、一番やってはいけないことが、誰にも相談をせずに独断で進めた結果、ミスをしてしまい迷惑をかけてしまうことだからです。
ただいつまでも何でも相談をしていると、自分自身の成長にもつながってこないというのもまた事実。
なのである程度慣れてきたら、相談の仕方を変えていくというのも手です。
例えば「これはどうしたらいいですか?」という質問ではなく、「このようにすれば良いのかなと考えているのですが、合っておりますでしょうか」という形です。
この聞き方を行うメリットとは、相談を行う前に自分なりの解決策を考えているというポイントにあります。
そうすることで、聞き手側にも考えてますよというアピールができますし、自分で事前に考えるため、自分自身の経験値のたまりが早くなるためおすすめです。
おわりに
この春から新しく社会人になる皆さん、もう少しの春休み、思う存分楽しんでください!
サラリーマンになると、なかなか学生の時の様には長期休暇を取ることができなくなってしまうので、今の内ですよ!
また転職などで新しい職場に向かわれる皆さん、引継ぎも大変でしょうが、あまり根を詰めすぎないようにしてくださいね。
現場の空気感から転職をする自分に対して、責任感を感じておられるかもしれませんが、それで無理をするのは元も子もないです。
自分しかできないこと、他の人に任せるべきこと、このあたりを整理して効率よく引継ぎ作業を行い、さっさと有給を取ってしまいましょう!!
引継ぎを頑張っても褒められることもないですし、辞めたら文句を言われることもないので、良い意味で適当にやってしまって、次の職場に向けての充電期間を作ってください!
それでは「初頭効果」を忘れずに、これからも活動を続けていきましょう!
ではでは~!
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